【新規事業/ビジネスアイデア】農業業界×AR/VR スマート農業アプリ

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今日は、農業業界×AR/VRです。

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では以下今日のアイデアです。

農業業界の市場規模、市場整理

農業業界の市場規模推移

まずは市場規模から。

規模そのものは約8兆4000億円と非常に巨大だが、30年前近くにピークを迎え、その後減少し横ばい傾向である。

 

農業総産出額推移及び生産農業所得の推移

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出所 :農林水産省(2014)「平成26年生産農業所得統計」

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Pdfdl.do?sinfid=000031399976

 

スマート農業の定義と市場規模

農業関連で昨今話題に挙がるのはスマート農業である。

以下、矢野経済研究所のスマート農業の定義及び市場規模推移を示す。

本調査におけるスマート農業とは従来からの農業技術と連携させることで、更なる生産の効率化や農作物の高付加価値化を目指すものであり、農業の生産から販売まで情報通信技術を活用した、高い農業生産やコスト削減、食の安全性や労働の安全等を実現するものである。対象分野は①栽培支援ソリューション(農業クラウド、複合環境制御装置、畜産向け生産支援ソリューション)、②販売支援ソリューション、③経営支援ソリューション、④精密農業である。なお、国内市場を対象とし、市場規模には農業向けロボットや農業向け POS システム等のハードウェアは含まれていない

 

スマート農業国内市場規模推移と予測

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出所 :矢野経済研究所(2015)「スマート農業に関する調査結果 2015」

http://www.yano.co.jp/press/pdf/1381.pdf

 

農林水産省が中心となって、「スマート農業の実現に向けた研究会」(http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/g_smart_nougyo/)が設置される等、各所で動きがあるようだ。

 

尚、以下のメディアでは図入りでスマート農業が分かりやすく説明されているので記載しておく。

http://o2o.abeja.asia/marketingcase/post-11026/

 

2020年で300億円程度の予測となっており、決して大きいと言える程の市場ではないものの、今後より一層ITを用いて農業を効率化させ、生産性を上げるためのソリューションが求められていくのかもしれない。

 

食の安全安心に関するアンケート

また、食と言うと、散々語られていることではあるが、安心安全が気にされているもの。

マイボイスコムが定点で調査をしている食の安全についてのアンケートを見てみると、

2015年時点においても、食の安全に対して不安を感じている人は全体の6割強となっており、不安を感じる上位3位は「添加物」「残留農薬」「輸入食品の安全性」となっている。また、2012年と比べ、「異物・毒物の混入」が増加、「食品の放射能汚染」は、大きく減少している。

国内農業に関係しそうなものは、残留農薬、食品表示(産地?)、環境汚染物質、衛星管理といったところになるかと思われる。

 

(不安を感じている方)あなたが食の安全に関して不安を感じているのは、どのような事柄に対してですか。(複数回答可)

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出所 :マイボイスコム(2015)「食の安全(第5回)」

http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/20306/

 

オーガニック農産物に対する購入意向

また、今年農林水産省が発表した資料によると、農産物購入における注意事項としては鮮度、国産か外国産か、価格、おいしさ、旬のものかといった点が並ぶ。

栽培方法(有機かどうか)についての回答をしている割合は21.4%と高いとまでは言えないものの、

次に示すグラフではオーガニック農産物への購入意向は高いことが分かる。

 

農産物を購入するときに注意すること(複数回答)

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出所 :農林水産省(2016)「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」

http://www.maff.go.jp/j/finding/mind/pdf/yuuki_27.pdf

 

オーガニック農産物等の購入の意向

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出所 :農林水産省(2016)「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」

http://www.maff.go.jp/j/finding/mind/pdf/yuuki_27.pdf

 

また、同資料の中で、オーガニック農産物を購入する上で求める条件としては、表示が信頼できることが高く、次に購入場所や価格といった点が重視されていることが分かる。

 

オーガニック農産物等を購入する上で求める条件
(当てはまる順に3つまで回答)

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出所 :農林水産省(2016)「有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」

http://www.maff.go.jp/j/finding/mind/pdf/yuuki_27.pdf

 

以上の状況を踏まえ、今日のテーマのARを絡めて、以下今日のアイデアを記載する。

 

【農業×AR ビジネスアイデア】オーガニック農産物の表示信頼性を高めるためのARアプリ

ターゲット

・オーガニック農産物を購入したい生活者

対象企業

・オーガニック農産物生産者

・生活者と農産物生産者を繋ぎたいサービス企業

アイデア内容

・オーガニック農産物の表示信頼性を高めるためのARアプリ

ビジネスの詳細

・オーガニック農産物を生産している写真を生産者に撮りためてもらう(生産者の顔、農地、設備、作業をしている様子、育ってきた作物の様子、刈り取り・梱包・出荷の様子等を想定)

・当該アプリに写真を一括でアップロードすると、テーマや業務プロセス別に写真が自動分類され、ラベル付がされる

(事前に農業のプロセスごとの教師ラベルの学習をさせておく)

・生活者としてはスーパーや直販で届いた農産物のパッケージにARアプリをかざすと、パッケージの物体認識によるマーカーレス方式によって当該商品を認識し、テーマやプロセスごとの当該農産物の写真を見ることができ、パッケージに記載がある情報よりも豊富に、かつ(サイトにわざわざ見に行くより)手軽に、農産物の生産履歴を見ることができるサービス

効用/解決する課題

・農業生産者にとって:写真を撮影して当該サービスにアップロードするという行為のみで簡単に生活者に響くARコンテンツが作成できる

・生活者にとって:より信頼性のある食品を購入できるという安心感が高まる

インプット/教師データ

・農業の各プロセスの画像データ及びラベル付け(データ量が必要なので、ひとまずは画像をアップロードしたものをそのまま生活者に見せるという形でサービスを開始してデータを蓄積していき、その後にラベル付けをクラウドワーカーにやってもらい、そのラベルを元に学習させて人工知能を実装という手順となるかと思う)

アルゴリズム

・ディープラーニング

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今日は以上です。

※30分~1時間程度での思考訓練のための記事ですので、厳密性にはこだわっていません。

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