
今日は、段ボール業界×人工知能(一般的な量的質的データ)です。
■なんで新規アイデア考えてるの?
新規アイデア作成のためのシートの公開もしています
では以下今日のアイデアです。
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【市場整理】
まずは市場規模から。金額の推移がなかなか見つからなかったので、日経の記事を引用すると、
国内の段ボール製品の市場規模は約1兆5000億円
とのこと。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG19012_Z10C12A9CC0000/
生産量の推移を見ると、リーマン・ショック時に大きく落ち込んだものの、
その後回復が続いており、微増傾向となっている。
段ボール生産量推移
出所 : 全国段ボール工業組合連合会(2015)「2016 年(暦年)段ボール需要予測」
http://zendanren.or.jp/data/pdf/siryo/2016yosoku.pdf
次に、段ボールの需要部門の比率を見てみると、
加工食品部門が41%を占めており大きな需要元となっており、青果物、電気器具・機械器具用と続く。
2013年度 段ボール需要部門別消費動向
出所 : 井口真伸(2015)「段ボール産業の成長戦略」
「経済産業省生産動態統計調査」
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/44967/1/ShogakuKenkyu_2015_03_Iguchi.pdf
また、印刷業との比較で段ボール業界(紙製容器製造業)の事業所数、従業者数、製品出荷額のグラフがあったので、以下に掲載。
出所 : 日本紙パルプ商事株式会社(2015)「図表:紙・パルプ統計」
https://www.kamipa.co.jp/info/statistics/pdf/statistical_charts.pdf
と、ここまで市場を簡単に見てみたが、上記を元にアイデアを考えてみた。
【ターゲット】
・安く印刷込みの段ボールを発注したい会社
【対象企業】
・シェアリングエコノミーサービスをしたい会社
【アイデア内容】
・ラクスル(http://raksul.com/)の段ボール事業者版サービス+データ解析によるレコメンド機能
【ビジネス詳細】
・ラクスルは印刷事業者向けにシェアリングサービスを提供しているが、上記の資料によると、事業所数は9720で、段ボール製造の事業所数は3577と決して大きい市場ではないものの、安く段ボールを印刷して欲しいというニーズと、製造ラインが空いているタイミングで多少安くてもいいから受注したいというニーズをマッチングさせるという点では近しい市場ではないかと想定
・段ボール製造企業及びユーザー企業の属性・受発注したい大きさ、材質等を登録しておく
・また、段ボールは比較的定期的に発注しているものと考えられるので、段ボール企業は自社の受注状況を、ユーザー企業は過去の段ボール発注状況を当該サービスにデータアップロードしておく
・アップロードされた受発注データの解析を行い、受発注タイミングの予測を行うことで、両者の適切なタイミングで適切な組み合わせを相互にレコメンドし、最安発注が出来るようにする
【効用/解決する課題】
・段ボール発注コストの低減
・ラインの空き時間低減
【インプット】
・企業の受発注データ
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今日は以上です。
※30分~1時間程度での思考訓練のための記事ですので、厳密性にはこだわっていません。