
今日は、室内用芳香・消臭剤業界×知能ロボットです。
■なんで新規アイデア考えてるの?
新規アイデア作成のためのシートの公開もしています
では以下今日のアイデアです。
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【市場整理】
まずは市場規模から。週刊粧業によると、市場は500億円規模で、回復傾向とのこと。
芳香消臭剤(布用、車用、トイレタンク用を除く)の2015年度(15年4月~16年3月)市場は、前年比4%増で推移し、500億円規模へと回復基調がみられた。用途別でみると、構成比で約6割を占める「部屋用」では、置き型タイプを中心に参入各社からの付加価値製品群が投入されたことで、新規カテゴリーユーザーの獲得と顧客単価のアップに寄与し、前年比6%増の263億円で推移した。一方の「トイレ用」は、除菌効果を高めた高機能スプレータイプが健闘し、ヘビーユーザーに支えられる底厚い市場であることを証明したものの、置き型タイプの単価下落傾向が響き、微減推移となった。
http://www.syogyo.jp/news/2016/04/post_014811
別の市場推計を見てみると、古いデータだが、芳香消臭脱臭剤協議会というところが以下のような市場推計をしているので参考に掲載しておく。
当協議会では製品出荷統計を持ち合わせませんので市場に関する詳細なデータは保有しておりませんが、芳香・消臭・脱臭剤のおおよその市場規模を以下のように推計しています。
芳香・消臭・脱臭剤合計 約850億円
室内用・トイレ用・冷蔵庫用 約420億円
布製品用 約110億円
トイレタンク用 約180億円
自動車用 約140億円
(2004年3月見込み:芳香消臭脱臭剤協議会推計)
出所 :芳香消臭脱臭剤協議会
消臭芳香剤についてのアンケートを調べてみると、
家の中のニオイで一番気になるのは、トイレ、その次に玄関、キッチンの排水溝といった順となっている。
また、家の中の香りとして好きな香りは無香が最も良く、次にシトラス・柑橘、ラベンダーと続く。
全体的には、芳香よりも、消臭の方が良いようだ。
実際に使用している消臭芳香剤についても、無香が好まれているようだ。
出所 :DIMSDRIVE(2014)「「家のニオイと消臭芳香剤」に関するアンケート」
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2014/140620/
また、同じDIMSDRIVEさんの別のアンケート調査を見てみると、
場所として玄関にてよく使用されており、その中でもセンサースプレーがより利用されていることが分かる。
同調査で、芳香剤、消臭剤を選択する時重視する理由は、
香りが良い・好み、価格、消臭力、長持ちといったところが挙げられている。
出所 :DIMSDRIVE(2016)「「室内芳香剤・消臭剤」に関するアンケート」
http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2016/160329/
以上のような状況を踏まえて、以下今日のアイデア。
【ターゲット】
・玄関でセンサースプレーを用いて消臭をしたい、価格は安く長持ちして欲しいと思っている生活者
【対象企業】
・消臭、芳香剤メーカー
・IoT機器企業
【アイデア内容】
・ニオイ検知による最適な消臭IoT機器
【ビジネス詳細】
・東工大の研究では以下のように、においを自動認識し、りんごの匂いとかバナナの匂いとか認識が出来るチップの研究がされている。
「におい認識チップの研究」
出所:http://silvia.mn.ee.titech.ac.jp/research/chip.htm#1
・上記のような技術を用いて、人が玄関に立った時にニオイを検知し、ニオイがきつい場合(ニンニク、焼き肉、煙、タバコ等)に限り消臭剤を吹きかけるような機器とする
【効用/解決する課題】
・生活者にとって:単に人がいるかどうかではなく、ニオイがある場合にスプレーが出るので長持ちする
【その他関連するアイデア】
・売り切りでは単価が高くなるので、芳香・消臭剤のボタンを押すIoT機器を販売し、中身は入れ替え式とする
・玄関だけじゃなく、ダイニングやキッチン等のセンサースプレーの利用率が高いところは参入余地がありそう
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今日は以上です。
※30分~1時間程度での思考訓練のための記事ですので、厳密性にはこだわっていません。